【海外視察】シンガポールの保育園状況
2024,03,12
海外視察今回の海外視察では、シンガポールの保育状況を学び、日本の保育との違いを見てきました。
シンガポールは教育先進国として知られていますが、その理由は、少子化が進む中で、政府が乳幼児教育に力を入れたことや、教育や人に対する政策を充実させたことにあります。教育の一例では、2003年にNEL(Nurturing Early Learner)が発足し、遊びを通しての体験型学習を推進しています。
さらに、保育の質を向上させるためにSPARK(Singapore Pre-School Accreditation Framework)やECDA(Early Childhood Development Agency)などの保育の質を見る制度が整備されています。
特に2011年に発足されたSPARKは保育の質に特化した内容となっており、今回の視察では、このSPARK制度の中でも高評価を得ている、シンガポール最大手の保育園MyFirstSkoolが運営するさまざまな特色のある5園を見学しました。
MyFirstSkoolはシンガポール国内で152園の保育所運営を行っており、総園児数は約24,000人とシンガポール国内でもトップクラスの大規模保育グループです。
保育の中で、子どもたちの主体性を重視する考え方が広まっており、特に、STEAM教育の充実さとその進め方は子どもの力を発揮できるような活動となっていました。
目の前の人たちにとって何が最善か?
そこから外れた時は躊躇なく、 園長先生にも声をかけ修正する。 心で仕事をしているからこそのマネジメント。
深い愛情が人の心を動かし、大きな組織となり、 未来をつくる社会貢献につながっていくのだと感じます。
電気実験
小学校の時にやった覚えがある電気の実験。
これは電気を通すけど、これは通さないなど子どもたちが考える仕掛けがなされています。
風力実験
下から吹き出す風。
このボードで一つ一つの素材に対し、
これは浮くと思う?それとも浮かない?
自分で予想をたて、実際にそうなったか考えるきっかけを作ります。
屋上の遊び場の工夫もたくさん!
子どもたちが傾斜を走ったり、凸凹道を体験できるよう作られています。
幼児の部屋ではゾーンニングが丁寧に行われており、子どもたちが自由に自分のやりたい遊びの元で夢中になって遊べる環境が作られていました。その国の特色がありつつも、「子ども」に対しより良い保育をしたいという尊い気持ちや思いのベースは一緒であることに感銘を受けました。
今回の海外視察では保育の奥深さを含め、世界の保育に対する考え方の変化を改めて感じることができました。
今後も子どもたちの生きる力、世界に広がっていく大きな未来の力を育めるように良い保育を提供していきたいと思います。